「ヒトラーの忘れもの」

ヒトラーの忘れもの」


監督:マーチン・ピータ・サンフリト

脚本:マーチン・ピータ・サンフリト

キャスト:ローラン・モラー、ルイス・ホフマン、ミケル・ポー・フォロスゴー


予告↓↓

https://youtu.be/Hd0oKfEQ2lU




2017年2本目の劇場鑑賞作品でございます。


まあこの映画を観ようと思ったきっかけは、filmarksでとても高評価だったのでね、行ってきました。例のごとくミーハーです。




あのね。。。。





重かった。。。

辛かった。。。




この邦題はミスったでしょう。なんか軽い感じのタイトルにしちゃったのは間違いじゃないの?まあ邦題は時々、なんでこれにしたんやってのがあるから置いとこう。笑



①ストーリー

序盤から緊張感のあるシーンが続いたな〜。少年兵が地雷処理をするんやけど、なんかね、自分も一緒になってやってるみたいに緊張した。手震えちゃう子とかいて、あかんて〜あかんて〜ってなるよね。なったよね。

手汗がぐっしょりになりました。最初の練習みたいなシーンで地雷処理をミスしてしまった子が死んじゃうんだけど、すごい呆気ない。あ、死んじゃったんだ。。。ってなる。でもたぶんそれがリアルなのかな。心が追いつかなかった。練習も終わっていよいよ撤去していくってなるんだけど、もうずーっとドキドキしてた。怖すぎるよ。ものすごい自分がやってる感あって、ほんと怖かった。中盤まではすごい良かったんだけど、途中からちょこちょこ気になるとこがあって、最終的にはあ〜、まあ普通より面白いくらいかなって感じに落ち着きました。その気になった点を書いていこか!


②気になったところ

まず一つ目ね。徐々に少年兵たちと軍曹が心通わせていくんだけど、この辺でんっ?ってなった。あまりにも急に優しくなったから。まあきっかけは色々あったけど、そんな急に優しくなるか?!ってちょっと引っかかってもうたね。でもまあいっかーって思って観てたら犬が死んで軍曹が急変。元に戻っちゃう。あー元に戻っちゃったかー、それにしてもこの軍曹、心の振れ幅すんごいなって思ってた。だけど、そのあと色々あってまた優しくなった!もうね、完全に、えっ?ってなりました。この軍曹おかしくない?と。これは狙ってるのかな。人の心はこんなもんだよっ言いたかったのかな。分かりません。そんなに映画の理解力高くありません。まあでもね、ぼくは映画を観た時に共感できなくて面白くなかったって言う人があまり好きじゃないんでね、これはそういうもんなんだって思って観ました。だってさ、共感できないとつまらないってもったいなくない?!共感できなくたって、面白かったり感動したりするよね?話を元に戻して、つまり軍曹の心の振れ幅が大きすぎてつい気になってしまった、ということです。これが狙ってるのであれば気になってしまったぼくはマダマダですね。


二つ目ね。少年兵たちは軍曹に虐げられます。それで食糧をもらえません。なんと2日も!しかも一日中あの緊張感のある仕事をこなしてるのに。これ冷静に考えると相当キツイ。はず。でも、でも、でも、少年たち元気じゃない?!これはおれの気のせいなのかな。でも、もうちょいしんどい感じ出しても良かったかなって思いました。気になった点は以上です。気になった点だけ書いたらまるでつまらなかったように見えるので良かったところも書きましょう。あ、上から目線になりました。監督ごめんなさい。


③良かったところ

とにかく、地雷が爆発するシーンがキツすぎた。まず最初の練習でミスるシーン。まずあれでビクっっ!ってなっちゃったよね。お恥ずかしいよ。気持ち的にはもう、地雷こんなにとんでもないものなんだってなりました。あと印象に残ってるのはやっぱあれでしょう?双子の兄が死んでしまうところ。あれはね、弟が探さなきゃって言ってる時泣きそうになりました。あれはキツかった。そしてそして、その双子の弟が自ら地雷がまだ埋まってるところを歩いていく、まあもう死にに行くところ。あれもキツイ。なんかボキャ貧になってるな。キツイばっかだ。。つまりですね、言葉にならないということです。いや、言葉にしたらなんか違う感じになってしまうということですね。最後、希望を語る少年兵たちが大爆発に巻き込まれて死んでしまうところ、あれはびっくりした。もうやり切れなくなった。


あとは、色々リアルだったよね。手が地雷でもってかれるところとか思わず目を背けたくなりました。グロいのダメなんです。でも、あのシーンは意味のあるグロなので、ここはちゃんと観なくちゃいけない、と思って観ました。あと吐くところ。おれけっこうもらいゲロとかしちゃうからちょっとやばかったよ。しかも前日飲み会で飲みすぎて吐いてるからね。思い出しちゃって。どうでもいいね。こういう戦争モノはリアルじゃないといけないから、こういうところは良かったと思います!


④ラストシーン

ぼくね、最後逃すじゃないですか、あの逃げるシーンね、少年兵たち射殺されるのかなって思いました。でも違ったよね。あれは希望があるエンドなのかな。うーん、どうなんだろう。あのシーンも実話なのか?まあ、あっ逃げれるんだ。。。って思いました。


こういう戦争モノは、あんまり深読みしないようにしてます。つまり反戦メッセージだ、とかはあまり思わないようにしてます。この映画は第二次大戦後、こういう地雷撤去をした少年兵たちがいたんだ、ってことだけ考えるようにしてます。


あと、書いてて思ったんだけど、もしかしてこの軽い感じの邦題のおかげでより重く感じれてるのかな笑 これ狙ってるのかな笑 深読みしすぎ??笑 これも分かりません。笑


とにかくですね、この映画を観たあと、ぼくは、辛さ、やり切れなさ、悲しさ、そしてちょっとだけの引っかかりを心に抱いて、劇場を出ましたよ。


評価3.9/5.0









「この世界の片隅に」

この世界の片隅に

監督:片渕須直

原作:こうの史代

キャスト:のん(能年玲奈)

予告編↓↓

https://youtu.be/kczb7IJJg0g




2016年度第90回キネマ旬報ベスト・テン日本映画部門第1位!✨

ということで、観に行ってきました。

ええ、ミーハーです。


まあ行く前はね、全然って訳じゃないけどそんなに期待してなかったんです。戦争モノっていう情報だけは知ってたんで、


ま〜戦争はダメみたいなメッセージが込められた映画なんやろなあ。泣かせにくるんやろなあ。ほんまは別の映画観たいけど(スコセッシ監督の沈黙が観たかった笑)キネマ旬報ベスト・テンで1位やったしなあ。。しゃーなし行くかあ。。。


こんな感じで行きました。




ところが、



いやもうね。。。




とても良かったです。。。😭😭😭



本当に観る前あんな態度とってすいませんでした。でもね、あんまり期待しなかったから良かったってのもあるかもね。なんか前評判すんごい良かったり、予告が凄かったりすると、ものすごい期待して行っちゃうじゃないですか!ほんでいざ観たら、あ〜そっか〜こんな感じかあ〜、みたいなね?!これあるあるやんな?!



①ストーリー

本編全体を通してクスクス笑えるシーンがいっぱいあったね。すずさんのうっかりというか天然なところがとても可愛らしく微笑ましいです。前半の明るい雰囲気から一転、後半は結構辛い。特に晴美が死んでしまうところは思わず心の中でえっ。。?!ってなりました。なったよね?!


印象に残ったのは、昔の日本の生活。僕はああいう暮らしは実際はしたことないけど、どこか懐かしく、そして憧れみたいなものを感じました。匂いまでもが伝わってくるようなそんな描写でしたね。ご飯とお味噌汁が食べたいと思いました。ああ、実家に帰りたい。。


僕は最近とても涙腺がゆるいです。この映画も泣いてしまいました。2回涙を流してしまいました。1回目は径子さんがすずさんに、晴美が死んでしまった時に言ったことを謝るシーン。晴美を失くして、それをどこにもぶつけられなくて、すずさんが悪い訳じゃない、それは分かってるけど、つい言ってしまって。それでも片腕を失くしたすずさんのお世話をして、すずさんに「あなたの居場所はここでも良い」って言って。最後家の裏で泣いてたシーンもあって。なんやろうね、径子さんがこの映画では一番心に残ったな。映画観ながら声が出そうになったね。ゔゔぅゔ。。って、はい、キモいですね。2回目はラストのすずさんが慟哭するシーンな。心揺さぶられるね、あれは。


最後の終わり方もとても好きです。希望がある感じのハッピーエンド?的な。


ほのぼのした絵柄だったけど、目を背けたくなるようなシーンが多々あり。ああいう絵柄だったからこそ、キツイ場面がより印象に残るのかも。


今まで観た戦争映画の中で一番、日本で戦争があったことを実感しました。これは是非小学校などで観せたらどうでしょうか?戦争はダメとかいうことじゃなくて、こういうことがあった、っていうことを伝えるためにも観せた方がいいのでは、と思います。


②音楽

さっきも書いたけど、音が怖くなかったですか?!すごいリアルだったような。。まあリアルを知らない世代ですけどね。エンディングもとっても良かったです。ジブリの歌みたいだったね。あの、なんて言ったっけ?あの人!手嶌葵だ!すごい優しくて透明感のある声としっとりした曲で余韻に浸れましたね。


③主演

今回の主演は、能年玲奈改めのんです!能年玲奈といえばあまちゃんですが、ぼくは毎朝見てました。大ファンでした。でもなんか事務所のいざこざでちょっと干されたのかな?最近はあんま観なくなってたけど、やっぱりこの人は才能がありますね。すんごい上から目線になってしまいました。ごめんなさい。能年玲奈の声以外は考えられないね。あの鼻が詰まってるような声ね!かわゆい!とっても良かったです。まあ実は昔結構能年玲奈ファンでして、カレンダー買ったり、写真集買ったり、ブログにコメントしたり、ラジオ聴いたりしてました。だいぶキモいですね。ごめんなさい。


評価:4.3/5.0